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英語教育改革シリーズ、高校編をお届けします。2022年から始まるこの改革の注目ポイントは、「言語活動の高度化」と「学習到達目標の引き上げ」です。

これだけは知っておきたい高校英語教育改革

英語教育改革シリーズの高校編です! 
高校では2022年から大きな変化が始まります!

MakoStars LLC/ image 1
文部科学省庁:資料3学習指導要領の改訂等について

重要な変更点

  • 2022年から、言語活動の高度化を目指し科目構成が変化する
  • 高校卒業時に求められるレベルがかなり引き上げられる

高校では、2022年から改定案の全面実施となっています。

英語は英語の方針が続投

高校の英語の授業では、前回の改訂から引き続き、授業は外国語で行うことを基本とし、現行の必修科目である「コミュニケーション英語」が「聞くこと」「読むこと」「話すこと」「書くこと」を総合的に扱う科目群とされる「英語コミュニケーション」に取って代わられます。

そして、発信力を強化するための科目として、「論理・表現」という科目が新設されています。この科目はアウトプットする力(発表・討論・議論・交渉等)を高める言語活動を中心に行うようです。

高校では前回の改訂から、「英語の授業は英語で」と推奨されているが実際の教育現場ではそのようになってないことも多いようです。

MakoStars LLC/ image 3

平成29年に文科省の実施した「英語教育実施状況調査」より

学習到達目標の大幅な引き上げ

学習到達目標の大幅な引き上げも注目すべきポイントです。

中学校では、扱われる単語数は「1200語」から、「1600~1800語」に増えますが、高校では現状の「1800語」から「1800~2500語」に増え、高校卒業時までに習得する語彙の目標数は現状の「3000語」から「4000~5000語」と引き上げられています。語彙の学習には時間がかかります。
現実的に可能な目標の引き上げ方なのかを見守りたいです。

また、国際的な語学力の基準を示すCEFR(Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment)を参考にした目標設定のレベルが、現在のA2~B1程度(英検準2級~2級)から、CEFR B1~B2程度(英検2級~準1級)となっています。

MakoStars LLC/ image 4

文科省:各資格・検定試験とCEFRとの対照表

そもそもCEFRで良いのか・・・


英語力の指標として、日本でも話題になっているCEFRですが、実はCEFR自体も確立された尺度という訳ではありません・・・

CEFR自体が大きく変化している現状を考えると、CEFRを試験や学習到達度を測定する尺度とすることはどうなのだろうかと感じている専門家も多いです。

2018年に新たに発表されたCEFR補遺版ではレベル分けが6段階から11段階に増え、評価も5領域から7領域へと拡張されています。

最新版のCEFR は既に4技能ではなく7技能で言語を捉えているなかで、日本では4技能バージョンを使用していくのでしょうか・・・

詳しくはこちらに書かれています:CEFR COMPANION VOLUME WITH NEW DESCRIPTORS: <http://rm.coe.int/cefr-companion-volume-with-new-descriptors-2018/1680787989>

高校での英語改革まではまだ、時間があります。
しっかりと方向性を吟味し、学習者の英語力に繋がる方法を採用してもらいです。

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